今週は、ノラ・ジョーンズのサンライズをお届けします。
さて、どゆソン登場三回目のアンニュイな歌姫ノラジョーンズ。ニューヨーク出身で生後数年で両親の離婚からテキサス州に引っ越したこともあり、カントリーやソウルなどの影響も受けて育った結果、いろいろな分野の音楽とクロスオーバーした世界を作りだすジャズシンガー/ピアニストです。インド人のお父さんと白人のお母さんとのハーフで、お父さんはインド楽器のシタール、ビヨヨーン、ビヨヨーンって音の楽器の奏者だそうです。ノラはニューヨーク出身のジャズシンガーです。和み系シンガーの第一人者ですね。
今回ご紹介するサンライズは、日の出という意味ですけれど、2004年発売の二枚目のアルバム、Feels like home(「まるで自分の家のよう」にくつろげる空間という意味)に収録されています。第47回グラミー賞では、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム賞にノミネートされたほか、リード・シングルである “Sunrise” はグラミー賞の最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス賞を受賞しました。
~~~~~
夜が明けたわ
朝日があなたの瞳に映っているわ
でも時計は9時15分からずっと動いていないの
日の出だからって惑わされたりしないわ
お昼をとっくに過ぎたからってなんだって言うの?
わっ!(注:驚かせるときの「わっ!」)
驚いた?
あなたは驚かなかったみたい
でも私の顔には出てたでしょ?
隠すことなんてできないわ
だってまた1日、二人で過ごせたんですもの
そして私はあなたの元でホッとするの
また夜の帳(とばり)が下りて来たのね
だから私は帰るの
あなたの元へ帰るの
~~~~~
微睡(まどろ)んでますよねぇ。
アルバムタイトルのFeels like homeですが、英語でよく使う表現です。ホームパーティなんかに行くと、招き入れられてすぐfeel at homeと言われます。直訳すると「自分の家にいるようにしてください」となりますけれど、つまり「寛(くつろ)いでください」という意味になります。
ものすごくよく聞く表現です。
さて、この曲を聞いて思い浮かべる情景なんですけど、ボクはタイに住んた頃からずっとシーツと枕カバーはシルクにしているんです。サラサラの肌触りは夏は涼しいし、冬はほんのり暖かくて気持ちいいんです。ちょっと高いんですけど、タイに行くとまとめ買いしてきます。もちろん色は生成(きなり)。あるとき住んでいた部屋がマンションの最上階で、天窓があったんですよ。朝日が天窓から差し込んできて、ぽかぽか暖かいもんだから全然ベッドから出られないんです。夏なんかもうこの曲のまんま4時台から明るくなって目が覚めちゃうんですが、そのあと何時間もゴロゴロしているのが気持ちよかったんですよねぇ。
なんかそんなことを思い出しました。
まぁ今みたいな季節は暑くて暑くて死にそうになると思いますけどw
さて、この前〇〇さんから質問があった、英語にも方言があるのかなんですけれど。
あります。いっぱいあります。
イギリス英語とアメリカ英語では語彙も違って、たとえばイギリスではカーテン、アメリカではドレイプとか、消しゴムはイギリスではラバー、アメリカではイレイサー、イギリスではリフト、アメリカではエレベーター。いっくらでもあります。
オーストラリアではエイ(エーじゃなくてエイと発音してください)のことをアイと発音するなんていうのも有名ですよね。
英語とEnglishは別物だと思ってますし、広東語では英文(インマン)、そしてタイ語ではパサ・アンクリと言いますが、全部別物だと思っています。そしてどれも英語だと思うんですね。発音はもう全然違って、何言ってるかわかんないこともよくあります。発音が母国語に引っ張られて独特になるだけでなく、表現方法にも特徴があるように感じます。
日本人は関係代名詞をこねくりまわしすのが大好きでしょう?w
極端な話、英語のテストで点を取るための勉強と、Englishを話すようになる勉強は全然違うと思ってます。そしていずれの目的でも、日本語とEnglishとにはどんな違いがあるのかを最初に理解しておくと役に立つと思うんですよね。発音でいえば、日本語の特徴として音の数(音素と言います。母音と子音を合わせた数)が少ないということ、子音は母音とセットになるというのがあります。それを知っていれば英単語にカタカナでフリガナを振るのは不可能であることがわかりますし、日本人がついついつけてしまう余計な母音を発音しないだけ(ChrismasとKurisumasu。uはどこから来たんだ?って話)でかなりEnglishに近づくと思うんですよ。
ボクのやってるセミナーではそんな話もしています。